女という生きもの
あらすじ・内容
はじめて生理がきた時「女になった」とは思わなかった。生理が終わる時もまた「女じゃなくなった」とは思わない気がする。益田ミリがエッセイと漫画で描くわたしたちの話。
読むきっかけ
益田ミリの漫画を読みたかったのですが、図書館で30人の順番待ちなので、エッセイを借りて読むことにしました。
良かったところ
益田ミリは、漫画のほうが面白い、というのが分かったことが収穫でした。
10ページほどの文章の後ろに、2ページのまとめの漫画、という構成になっています。
文章にはいちいち引っ掛かりを感じる部分が多いのですが、漫画はさらりと読めます。
この違いは何なんだろう?
作者に対して思うところ
益田ミリの漫画に出てくる登場人物は、わりと好感が持てて好きなのですが、作者自身は、漫画の登場人物とはまた違うみたいです(当たり前ですが)。
私自身がお嫁さん願望もモテたい願望もなかったので、そういうところがいちいち引っかかったのが原因かも。
40過ぎて未婚の作者が、小さい頃からお嫁さんにあこがれていたし、こういうのって女としては普通にある感性よね、という語りかけには共感しにくい。
私の好きな、群ようこの作品には、こういう引っ掛かりを感じたことがなかったので、何が違うのか、群ようこのエッセイを読みなおしてみたいな、と思いました。
ちなみに、10年ほど前、私の家の本棚にある姫野カオルコのエッセイを見た彼氏が、この人はこんな本を読んでいたら一生結婚できないだろうな、と思ったそうです。
今の旦那ですが(笑)
こんな人におすすめ
ウェディングドレス姿の花嫁にいつかは自分も、と思っている(思っていた)人
初恋が幼稚園だった人
男前が彼氏だと落ち着かない人
他に読んでみたい本
益田ミリ著『沢村さん家のこんな毎日ー平均年齢60歳』