ほんだより

ひとり読書会。その日の気分で選書します。

お厚いのがお好き?

 

お厚いのがお好き? (扶桑社文庫)

お厚いのがお好き? (扶桑社文庫)

 

 あらすじ・内容

タイトルは知っていても、多くの人が読んだことがない世界の名著。

世界で最も難しい本を、世界で最も易しく読み解いたフジテレビ系番組『お厚いのがお好き?』が本になりました。

 

読むきっかけ

これは、ずいぶん前に、単行本を古本屋で購入しました(↑で紹介しているのは文庫本ですが)。

テレビ番組は数回見たくらいだったかな?

立ち読みして面白かったので、即買いでした。

 

良かったところ

我が家の本のリストラを免れて、今も生き残っている本です。

単行本は、装丁が好みで紙の質感も良く、置いておきたくなります。

哲学書や古典などを面白く易しく解説しているのですが、そこに出てくるイラストが秀逸。

『すーちゃん』の益田ミリが描いているのですが、このイラストがあるからこそ、この本の良さが100%出せていると思います。

小山薫堂氏の企画力は、いつもながらの面白さなので、これを本にするには、どうしたらベストか?というところが腕の見せどころなんですよね。

今でも、哲学書や古典を読みたいなあ、と思った時の選書本として現役です。

 

作者に対して思うところ

小山氏が関わった番組→書籍化、っていうのはよくあるのですが、昔、『カノッサの屈辱』が本になった時にも、凝った本だなあ、と思ったのは懐かしい思い出(もう手元にありませんが)。

面白番組をどのように本に編集するのか、ここはセンスにかかっています。

一度読んで終わり、みたいな本じゃなくて、何度も読み返したくなる本を切望しています。

 

こんな人におすすめ

読む本のジャンルが偏っているなあ、と感じている人

古典や哲学書を食わず嫌いしている人

 

他に読んでみたい本

小山薫堂(企画)著『なおかつ、お厚いのがお好き?』←続編が出ているのを知らなかった。

 

 

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