ほんだより

ひとり読書会。その日の気分で選書します。

子供の名前が危ない

 

子供の名前が危ない (ベスト新書)

子供の名前が危ない (ベスト新書)

 

 あらすじ・内容

珍奇な名前が増えたのは、親の低下か、はたまた行き過ぎた個性の主張か。

名前にまつわるエピソードを紹介し、そのメカニズムと問題を徹底的に分析。

正しい名付けの方法も特別収録。

 

読むきっかけ

うちはずっと二人暮らしで子どもがいませんが、周りは子どもがいない夫婦は稀。

送られてくる年賀状を見て、その人の意外なセンスがわかることも。

名付けには、潜在的な何かがあるのではないかと前々から感じていたので、それを解明する手がかりになる本はないかと探していました。

名付けについて検索すると、結構な頻度でこの著者の名前が出てくるので、読んでみることにしました。

 

良かったところ 

疑問に思っていたことが、だいたい明らかになったと思う。

キラキラネームを批判する記事や本はたくさんありますが、その原因はなんなのか、社会背景も含めて、名付け方について追究している本は少ないと思います。

親のコンプレックスが名付けに大きな影響を与えているのではないか?と前々から思っていたのですが、やはりその通りのようです。

著者も、親の持つ学歴コンプレックスのために、難読の名前(恭仁雄=くにお)を付けられたそうです。

本書では細かくは言及していませんでしたが、なんとな〜く感じる傾向として、

◎海外に対する憧れ・コンプレックスを持っている場合→海外風ネーム

◎学歴に対する憧れ・コンプレックスを持っている場合→難読漢字ネーム

◎自分の名前を古臭いとコンプレックスを持っている場合→響き重視の今どきネーム

◎自分の名前が変わっている場合→古風ネーム or 読み書きしやすい名前

◎寺社で名付け・古い家柄→古風ネーム or 読み書きしやすい名前

◎マタニティハイ→アニメ・ペット・キャバ系ネーム

◎姓名判断気にしすぎ→当て字ネーム

というような印象を受けます(あくまでも私見です)。

子どもがいないので、名付けできないのが残念です(笑)

 

作者に対して思うところ

自分の名前が難読だということに、過去に悩まれた経験もある著者。

こういう経験談が書かれていることからも、人間味が感じられます。

名付けについて研究されていますが、姓名判断などの占い師とは一線を画しています。

そういうところも好感が持てました。

 

こんな人におすすめ

姓名判断の画数を気にしすぎて、変な名前をつけちゃいそうな人

自分の名前にコンプレックスがある人

キラキラネームの風潮に違和感を持つ人

 

他に読んでみたい本

伊東ひとみ著『キラキラネームの大研究』

 

 

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