ほんだより

ひとり読書会。その日の気分で選書します。

わたしのウチには、なんにもない。4

 

 あらすじ・内容

アルツハイマー以外は健康で、まだまだ長生きすると思っていた祖母が、体調不良を訴え病院に緊急搬送され、そのまま亡くなった。

あっという間の出来事だった。

そして数日後、母と著者が祖母の思いが詰まった遺品を整理をすることに。

 

読むきっかけ

もういい加減、いいだろうと思いつつも、最終4巻まで読むことにしました。

古本屋で帯付きのほぼ新品を1080円→698円で購入しました。

 

良かったところ

今まで何度となく読むことを放り出そうかと思ってしまった、なんにもないシリーズ(笑)

その中で一番面白かったと思います。

祖母との確執、汚屋敷になってしまった経緯、認知症になってしまった祖母の介護、など、作者が抱える裏側の部分を知ることができました。

モノに執着する反面、捨てたくなるという矛盾、家庭環境に依る要因が大きいんだろうなあ。

今まで、そういった事情がイマイチわからなかったので、一般読者から見ると、なにこの人?みたいな違和感が生じてしまってたんだろうと思います。

片付け・整理本の内容を期待すると、がっかりすることになりますが、親が認知症だったり汚屋敷で、遺品整理もままならない事が社会問題化している昨今、こういうコミックエッセイはなかなか興味深かったです。

 

作者に対して思うところ

祖母・母・娘でギクシャクしていた家で、旦那さんがすごくいい緩衝材になっていたんだなあ、と思います。

お子さんもできるようなので、今後のなんにもない家がどうなっていくのかも、興味があります(笑)

 

こんな人におすすめ

親の老後や死後のことも少し考えないとなあ、と思っている人

部屋が散らかる原因は、家庭環境にあるのかも、と薄々感じている人

 

他に読んでみたい本

ミニマリストの著書

 

 

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