ほんだより

ひとり読書会。その日の気分で選書します。

わたしのウチには、なんにもない。1

 

わたしのウチには、なんにもない。 「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至ります

わたしのウチには、なんにもない。 「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至ります

 

あらすじ・内容

汚屋敷だった自宅を東日本大震災をきっかけに見直し、新居で何にもない生活をすることに。

 

読むきっかけ

図書館に置いていない著者の本を読んでみたかったので、古本屋で購入することにしました。

帯付きのほぼ新品を1080円→398円で買えました。

 

良かったところ

東日本大震災で、本当に必要な物ってこんなに少ないんだ、と目覚めるところは良かった。

モノの在処がすぐに分かるようにしておくことは、震災対策の上で大切なことなんだと、汚屋敷に住んでいた著者が、身を持って体験したことを教えてくれています。

ただ、必要以上に物を減らすところは、なかなか常人では難しいので、ここがこの作者の他の人と違うところであり、持ち味なのかな、と思います。

 

◎著者がなくても暮らしていける物、として共感できるもの

・トイレマット・カバー(ないほうが掃除がしやすい)

・歯磨き用コップ(コップを置くスペースが勿体無い)

・三角コーナー(調理の時にダイレクトにゴミ箱に入れてしまう)

・洗い桶(食洗機があるので、つけ置きする必要がないからかも)

・沢山の本(図書館にお世話になってます)

・ファンヒーター(そもそも持ってない)

 

◎著者が持っていて、我が家にないもの

 こたつ(地べた生活は自堕落に通じると思っているので、こたつは大敵。ソファの前にコーヒーテーブルも置いていません)

 

◎著者がなくても暮らしていける物、として共感できないもの

 ミトン、キッチンタイマー、計量スプーン、バスタオル、バスマット、テレビ台、ソファ

ここらへんはあったら便利なので、何かで代用する、ということはないかなあ。

これも、ミニマリストとかいろんな人達がいるので、見解の相違の問題なのですが。

 

作者に対して思うところ

『なんにもない部屋のもの選び』でうっすら感じていたことが、この本を読んで明確になりました。

kamomemaru.hatenablog.com

 作者は、汚屋敷時代は、何でもとっておくコレクター気質だったこと。

『なんにもない部屋のもの選び』で、物の用途と選び方が、コレクター気質を持った人特有のセレクトだな、とは思っていましたが、やはりそうでした。

コレクター気質の人は、基本ずっと持っておきたい人なので、手放さなくていいように、いいものを選ぶことに注力する。

モノに対する愛情(執着)が大きい。

コレクター気質じゃない人は、便利で気に入ったものだったらずっと使うけど、さらに便利なものがでたら、乗り換えることを厭わない。

モノを手放すことが容易にできる。

この違いなんじゃないかな、と思います。

コレクター気質+ミーハー気質の人は、一番散財する傾向があるので要注意です。

コレクター気質じゃなくて物欲がない人は、荷物一つで暮らせる人だと思います。

あくまでも個人的見解ですが。

 

こんな人におすすめ

汚屋敷の住人、または住人だった人

そこそこ部屋が片付いてきたけど、リバウンドがこわい人

 

他に読んでみたい本

ゆるりまい著『わたしのウチには、なんにもない。』2〜4巻

 

 

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